今回はマレーシアというイスラム教を国教とする国に留学する上で、
知っておきたいイスラム文化について触れたいと思います。
イスラム教徒のマレーシア人は他宗教の方や外国人に寛容と言えど、
私たち外国人も、イスラム文化や習慣を尊重する事は非常に大切な事です。
是非イスラム教の基本知識を身に着け、より充実した留学生活を送りましょう!
イスラム教の基本
イスラム教はアッラーという神様を信仰する、一神教の宗教です。
私たち日本人には少し馴染みがないかもしれませんが、現在イスラム教徒は世界人口4人に1人と言われ、キリスト教の二番目に多く信仰されている宗教です。
2050年までにはなんと27億6000万人に増えるとも言われていて、3人に1人がイスラム教となる計算です。
このように世界には多くのイスラム教徒がいるのですが、イスラム教にはいくつかルールがあるので基本をしっかり理解しましょう。
イスラム教のタブー
マレーシアに住んでいると、下記のようなマークや、ハラルやハラムという言葉を目にする事が多くあります。
ハラルというのはイスラム教の教えに従って許されのもので、ハラムはイスラム教で禁じられている製品です。
例えば、豚肉は「不浄」な物と見なされ口に含むことを禁止されています。そのたま豚肉が使われている食べ物は’’ハラム食品’’となります。
豚肉だけでなくアルコールもハラムに含まれますので、日本料理に使用する醤油やみりんを使用した料理も口に出来ません。
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留学中にムスリムのお友達とご飯に行く際は、このようなイスラム教のルールに気をつけた方が良いでしょう。
イスラム教の女性
多くのマレー系の女性は日常的にヒジャブというものを被っています。
ヒジャブは、男性からの誘惑や、有害なほこり・紫外線等の危険から髪の毛を隠すためのものとされています。
イスラム教に馴染みのない私達日本人からすると、
イスラム教徒の女性は黒いベールを被った中東女性のようなイメージがあるかもしれません。
しかし、マレーシアのムスリマ女性はカラフルで華やかなヒジャブを被りお洒落を楽しんでいる方が多いイメージです。
筆者も着用してみました!
常夏のマレーシアでヒジャブを被るのは暑くないの?と思うかもしれませんが、そんな事はなく、常夏の暑さや屋内のエアコンの寒さにもしのげる、快適で万能な生地のものが多いです。
また、イスラム教ではない私達が日常的に肌を隠す必要はないですが、マレー系の方が多い大学ではイスラム教を尊重するためにTシャツ短パンスタイルをNGとする所もあります。
学校だけでなくイスラム教の方が多くいらっしゃる場所では極力肌の露出は避けた方がベターです。
礼拝について
イスラム教徒の方は夜明け前、正午、午後、日没、夜と一日5回のお祈りをし、金曜日にはモスクに行って特別な礼拝を行う事がイスラム教のルールとして定められています。
イスラム教の聖地、メッカに向かってお祈りをしますが、これは神への感謝として行うものです。
そのためマレーシアにはカラフルで美しいモスクが沢山ありますが、
礼拝時間、特に金曜日は観光客が入れない事があるので注意が必要です。
またモスクに入る際は露出が多い服を控え、
女性はロープとスカーフを借りて中に入るようにしましょう。
左手は不浄の手
イスラム教の教えとして、左手は不浄とされているため、基本右手を使用します。
例えば食事は基本的に右手で食べ、左手は絶対に使用しません。
また、お店で店員さんにお金を渡す際も右手で行うようにしましょう。
不浄と言われる左手は、通常、お手洗いの際お尻を清潔にする為に使用します。
日本と違い、トイレを使用する度に水を使用して綺麗に洗い流すので、マレーシアのトイレはトイレットペーパーがない所もしばしば。
留学生活では、洗い流せるティッシュ等を持ち歩くのもいいかもしれませんね。
いかがでしたか?この記事で少しでもイスラム教について知っていただけましたら幸いです。
留学する前にイスラム教の基本知識を身につけておくことで現地の文化を理解しやすく、より充実したマレーシア生活を送れること間違いなしです。
是非、皆様にもイスラム教について学んでいただければと思います!
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